iOS Developer University Program 登録編

職場で iOS Developer University Program に登録する機会がありました。
個人的な記録ということで何らかの参考になれば幸いです。
たぶん契約書 ? を全ページ印刷して読みましたが、登録手順などの情報を話すな、という条項はなかった記憶があるので、掲載します。

iOS Developer University Program とは

まずは Apple 社のリソースから。
iOS Developer University Program : 英語の案内
iOS University Developer Program : 日本語 FAQ
私の理解ですと以下のような感じです。

  • 登録したチーム内でのみアプリを公開できる
  • 今のところメンバー内で開発したアプリやソースコードをどのように共有するのかを検証中。
    但し、Member Center でデバイスの登録の欄があるので、登録したデバイスにのみアプリが配信されるようです。

  • 開発したアプリを AppStore へ登録できない。登録する場合は別途 Apple Developer Program に申し込む必要がある
  • 学内の学生・教職員に対してだけアプリを配布したい場合は Apple Developer Enterprise Program に別途申し込む必要がある
  • たぶん MDM を使用して組織に所属するデバイスに自動配信する場合などの場合必要になると思います。
    但し 100 デバイス以下なら Apple Developer Program にだけ登録して AdHoc でインストールするのが良いと紹介しているサイトがあります。
    cf. これから始める人向け iOS Developer Program 基礎知識

先行研究 ?

先行研究 ? としては以下のサイトがあります。
iOS Developer University Program の申込
何もない状態で iOS Developer University Program に申し込んだ人の記録。
iOS機器で、自作ソフトを動かしたい場合
既に iOS Developer University Program を取得済みで、利用したい人向けにどのようなことができるか、どのような申請をしたらよいかを記載したもの。当然ながらその人 ( 組織 ) の運営ルールに則っているのでその辺は読み替える必要があります。

登録手順

  1. 事前準備
    • 大学機関に所属する
    • “degree granting, higher education institution” とありますが、日本語 FAQ では「大学機関」「認可済みの学位を授与できる高等教育機関」となっていますので、実質大学・大学院・高専のみかもしれません。

    • 大学機関のメールアドレスを取得する
    • 申請を行う際に使用する Apple ID が大学機関のドメインでない場合、それだけで「権限がありません」と拒否されます。ついうっかりしがちなので注意。学生身分でも NG なので学籍番号っぽいメールアドレスも避けた方が良いです。

    • Verification Contact になってもらう人を確保する
    • Apple 社から「申請者はこの大学機関に所属していますか」「大学機関を代表して Apple 社と契約を締結できますか」という電話が Verification Contact に指定した人に日本語でかかってきます。
      認可済みの学位を出せるかは申請した内容で確認するようです。なお、「学位」であって「単位」ではないので、Verification Contact は教員でなくても大丈夫です。
      注意点として、「契約の話だから」ということで Verification Contact に学長とかのえらい人を指定すると、Apple 社からの電話を取り次いでもらえません。そうなると Verification Contact の変更作業が発生します。
      「実務作業として契約を締結できる程度にはえらい人で、なおかつ Apple 社の電話を直接取ってもらえる程度にはえらくない人」を選びましょう。私の場合は上司 ( 課長 ) で OK でした。上司への根回しも忘れずに。

    • Agent になってくれる人を確保する
    • 申請者の Apple ID が Team Agent として自動的に登録されます。申請の際に Apple 社から「あなたが申請しましたか」という確認の電話が来ます。また申請内容に不備があると Apple 社から問い合わせが来ます。ですので「平日に Apple 社の営業時間内に電話が取れる」人が無難。職員で Apple ID を持っている人もしくは Apple ID を取れる人が良いと思います。
      部署の代表アドレスの Apple ID で登録する場合、Agent となった Apple ID からは別の iOS Developer University Program に申請ができない点に注意。
      また、教員が Agent になる場合も注意が必要です。例えば講座名で申請した場合、別の教員が講座を引き継ぐ場合もあるかと思いますが、Agent は Member Center で Role を変更できません。多分変更するには Apple 社に問い合わせる必要が出てくると思います。
      Admin という Role があるので、本当に教員が Agent で良いのか検討した方が良いでしょう。

    • カリキュラムを担当してもらえそうな教員を確保する
    • 申請時には Apple 社から単位を出す先生の確認はしませんでした。但し、FAQ には「iOS 用の開発をカリキュラムに取り入れることを検討している」( 大学機関 ) とあるので、今後の事を考えて単位を出してもらえそうな教員は申請前に確保した方が無難です。

  2. 申請者の Apple ID を Apple Developer に登録する
  3. Apple Developer に登録すること自体は無料。Apple Developer として登録することと Apple Developer Program ( 有料 ) に登録することは別の話なので注意。iOS Developer University Program は無料です。

  4. 登録サイトにアクセス
  5. iOS Developer University Developer Program のページにアクセスし “Apply Now” をクリック。

  6. 注意書きを読む
  7. “What You Need to Enroll” というページが表示されますので、内容を確認します。内容はだいたい以下の通り ( 2015/01/21 時点 )

    • (この申請は)あなたの所属する高等教育機関に適用されます
    • 法的拘束力の根拠
    • 申請者は iOS Developer University Program において、申請した機関を法的に拘束する権限を持つ必要があります。

    • Apple ID
    • 申請前に Apple ID の取得が必要。申請者の Apple ID アカウントが適切なもの ( その組織が所有するドメイン名の付いたメールアカウント ) でない場合には別途 Apple ID を取得するか、再ログインして適切な Apple ID を設定する必要があります。
      私は事前に Apple ID を取得していたため、日本語が Apple ID の profile に含まれていても問題ありませんでした。Member Center でも日本語で名前が出ます。

  8. 申請者の Apple ID を指定する
  9. この段階で Apple ID を新規に作成することができるようです。
    新規に Apple ID を申請すると確認のメールや profile の編集やらが出てくるみたいです。
    但し、私の場合、登録サイトにアクセスした時点で Apple ID と Apple Developer に登録していましたので確認のメールは飛んできませんでした。

  10. 契約書に同意する
  11. “I Agee” ボタンを押す前にチェックボックスへのチェックを忘れずに。

  12. Enter your higher education institution information
  13. 申請時のフォーム画面はキャプチャしていなかったので、前述の先行研究 ? を参照して記載してみました。
    だいたい以下のような感じです。

    • Higher Education Institution
    • 高等教育機関の意味。確認のメールにはここで指定した内容が Legal Entity ( 法人名 ) として確認メールに記載されますので、大学機関の法人名 ( 英語名 ) を指定。

    • School/College Name
    • 大学機関の英語名を指定。

    • Department Name
    • 部署もしくは学科名の英語名を指定。

    • Website
    • 所属する大学機関のウェブサイトの URL を指定。
      もし学科のウェブサイトがあればそちらでも良いかもしれません。

    • Country
    • 日本 ( Japan だったかも ) を指定。

    • Street Address, City / Town
    • 大学機関の住所の英語名を指定。

  14. Provide the legal contact for your organization
  15. Verification Contact として登録される人の情報になります。詳細は前記の “Verification Contact になってもらう人を確保する” を参照。
    だいたい以下のような感じです。

    • First Name
    • Verification Contact の名前 ( 英語 )

    • Last Name
    • Verification Contact の姓 ( 英語 )

    • Title
    • Verification Contact の肩書 ( 英語 )

    • Phone
    • Verification Contact と直接話せる電話番号。国番号を入れましょう。

    • Email
    • Verification Contact のメールアドレス

  16. コース名の入力
  17. 詳細は忘れました。私の場合は私の所属する部署名を英語名で指定しました。たぶん部署名・学科名を英語で指定します。

手続きがうまくいくと Apple 社の審査が開始されます。問題があれば Agent に電話もしくはメールが来ますので適宜修正。
承認されるとメールが飛んできます。また Member Center の “Your Account” メニューをクリックすると表示されるページ ( Account Information ) の下にある “Membership” に “iOS Developer University Program” と表示されていることでも申請が通ったことの確認ができます。

Windows10 64bit, Cygwin 64bit で ChaSen

ChaSen は形態素解析機です。ざっくり言うと日本語の文章を単語ごとに区切ってくれるソフトウェアです。
ChaSen
縁あって ChaSen を使う機会がありましたのでインストール方法などを説明します。

環境

  • Windows 10 Pro 64bit
  • Cygwin 64bit 版 ( 2.873 )

インストール手順

基本的には以下のページ内容でいけますが、若干補足します。
cygwin 環境に chasen を install 2013秋 – NAVER まとめ

  1. 事前準備
  2. 当然ですが Cygwin は既に設定してあるものとします。これからインストールする方はデフォルトの設定のまま進めてから以下のパッケージを入れることをお勧めします。
    また、ウィルス対策ソフトも停止します。chasen の ./configure を実行していると反応がなくなるため。作業終了後にウィルス対策ソフトを再開するのを忘れずに。
    libiconv-devel, libcrypt-devel, make, gcc-g++ が必要になります。Cygwin 64bit の Setup.exe から入れます。あと wget があると幸せになれます。
    libiconv はソースから入れたりしてみたのですが、うまく動作しなかったので後ほど検証。

  3. Darts
  4. cf. Darts: Double-ARray Trie System
    上記サイトからソースコード ( 今回は darts-0.32.tar.gz ) を取得します。

    $ tar -xzvf darts-0.32.tar.gz
    $ cd darts-0.32
    $ ./configure
    $ make
    $ make check
    $ make install
    
  5. ChaSen legacy
  6. cf. ChaSen legacy
    上記サイトからソースコード ( 今回は chasen-2.4.5.tar.gz ) を取得します。
    “ダウンロード” タブの左側メニューの “chasen-2.4” から選ぶと吉。

    $ tar -xzvf chasen-2.4.5.tar.gz
    $ cd chasen-2.4.5
    $ ./configure LDLAGS="-liconv"
    $ make
    $ make check
    $ make install
    

    configure で libiconv が見つからないような表示は出ますが、これでコンパイルは通ります。

  7. IPAdic legacy
  8. IPAdic legacy
    ChaSen legacy で配布している chasen for windows は「OS 非対応」と表示されてインストールできない点に注意。
    上記サイトからソースコード ( 今回は ipadic-2.7.0.tar.gz ) を取得します。

    $ tar -xzvf ipadic-2.7.0.tar.gz
    $ cd ipadic-2.7.0
    $ ./configure
    $ make
    $ make install
    

使用方法

今回はサンプルとして、以下の文字列を gondola.euc.txt として euc-jp で保存します。

いのちみじかしたたえよV8

そして以下のコマンドを実行します。

$ chasen gondola.euc.txt > gondola.euc.out.txt

以下のような出力がされていればOK。

いのち	イノチ	いのち	名詞-一般		
み	ミ	みる	動詞-自立	一段	連用形
じ	ジ	じ	助動詞	不変化型	基本形
か	カ	か	助詞-副助詞/並立助詞/終助詞		
し	シ	する	動詞-自立	サ変・スル	連用形
たたえよ	タタエヨ	たたえる	動詞-自立	一段	未然ウ接続
V	ブイ	V	記号-アルファベット		
8	ハチ	8	名詞-数		
EOS

文字コードが euc-jp なのは、ipadic が euc-jp の辞書ファイルだからです。Cygwin の表示も utf8 なので結果をリダイレクトしてファイルに書き込むと吉。
なお、chasen のマニュアルは以下にあります ( pdf のみ)。
ChaSen legacy の文書
ちなみに、1 行に 1 単語ずつ出力してほしい場合は以下のようにします。

$ chasen -F "%m\n" gondola.euc.txt > gondola.line.euc.txt

以下のような出力が出ます。

いのち
み
じ
か
し
たたえよ
V
8
EOS

おまけ:perl module Text::ChaSen

CPAN module からはインストールできません。Makefile.PL を修正する必要があるため。
まず、CPAN Serch で出てくる Text::ChaSen のサイトからソースコードをダウンロードします。
で、解凍。

$ tar -xzvf Text-ChaSen-1.04.tar.gz
$ cd Text-ChaSen-1.04
$ vi Makefile.PL

Makefile.PL の修正箇所は

'LIBS' => ['-lchasen']

の箇所を

'LIBS' => ['-lchasen -liconv']

に修正します。あとはいつものコマンドでOK

$ perl Makefile.PL
$ make
$ make install

make test はやらなくてもよさそうです。
Text::ChaSen の使用方法についてはまた改めて。